読書

『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』を読んでみました。

『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』という有名な本を読んでいます。ページ数が多くて内容もとても面白い為、ゆっくりと読んでいます。読みながら他の本にも手を出していますので時間は少しかかっています。現時点でもまだ終わっていません。

今まで人類の歴史に関する本人をたくさん読みましたが、この本にように纏まって分かりやすい内容のものは少なかったです。よく印象に残っているのは人類の歴史に大きな影響を与えた「認知革命」「農業革命」「科学革命」という三つの革命についての説明です。勿論、貨幣の出現や帝国の形成等といった細かい内容も説得力がありますが、このような細かいことについていうと、一冊の本になってしまいますので、省略することにします。それに「虚構」という概念も面白いです。人類は言語という「武器」を手に入れて他人とコミュニケーション出来ました。これによって、活動範囲を広げました。その上に集団の力を発揮させる

「虚構」を発明しました。この虚構のお陰で、ピエンスは他の人種のように絶滅しないで今日まで行き続いて来たと思われています。同時にこの虚構によって作られた思想、宗教等で人類は戦争や紛争に巻き込まれてきた事実も否定できません。「虚構」という発想から考えて見れば世の中に存在するすべての宗教・思想そして「常識」は「フィクション」しかない存在になってしまうと思います。なのに、人類はこのような「フィクション」の為にたくさん犠牲してきました。例えば、「資本主義」「社会主義」「親孝行」等は人間(の一人、もしくは集団)が作り上げた「虚構」です。今度人間は自分が作り上げた「虚構」の為に戦ったりしています。この点は又もう一つの不思議な所です。

上記は私が凄いと思ったところを纏めました。他のサイトもこの本を読んでまとめた方がいますので、興味があれば検索してみてください。

皆さんもご存じだと思いますが、この本はもともと英語の本です。上記に私が紹介したのは和訳版です。より内容を理解するために私は英語の原本も購入して平行で読んでいます。

英語の原本
英語の原本

更に昔大学でよく使った内容を纏めた「Study guide](学習ガイド)も購入しました。日本語の本はあまりないですが、英語の本はよくこの「Study Guide」が出版されています。大学院で論文を書いた時にはこの類の「Study guide]の本ははとても役に立ちました。今回も先にこの「Study guide」を読みました。

Study Guide

その後は、ネットで日本語によってまとめられた内容を読んでから英語と日本語の「原本」を読むようにしました。ベトナム語の翻訳もあったようで読んでみましたが、その内容はミスがたくさんありましたので、途中で諦めました。私にとっては、こように英語と日本語を比較しながら読んでいくことで、英語と日本語を勉強することもできますので、翻訳の本を読む時はこの方法で読んでいます。少し時間がかかりますが、勉強するチャンスも得る事ができますので時間のの活用の為には有効的な方法です。

※本のタイトルですが、英語では”Sapiens Abrief History of Humankind” ですので、そのまま日本語にしたら「サピエンス:人類歴史の概要]になったはずですが、なぜ翻訳者が『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』にしたのか、ちょっと理解できません。

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