ベトナム人を雇用している日本国内の企業さんがよく悩んでいるのは急に退職するベトナム人が多い事です。法律上は2週間までに退職の意思を会社に伝えれば問題がないですが、実際の問題として、引き続き等もあるために2ヵ月から2ヵ月前までに退職告知をするように殆どの企業さんが求めています。しかし、すぐに辞めていくベトナム人が結構いて企業さんは困っています。
ベトナム人が急に退職していく原因を少し考えて見ました。その一つは異文化です。つまり、日本人とベトナム人とは仕事に対する考え方が違うために、その辞め方が異なっているのです。この辺は否定できません。
しかし、もう一つの大事な原因は日本社会の現状にあります。それは彼ら(ベトナム人)に対して早く前の会社を退職して自社に入社するよう求めている会社が存在していることです。なぜベトナム人が急に辞めるかについて当事者に聞いてみたら、「新しい仕事をみつけて、早く入社しなければチャンスが無くなってしまう」というお答えが返ってくる場合がほとんどです。ようするには、「新しい勤務先が求めているために早く前の会社を退職しなければならない」ということになっています。
ある会社で急な人材不足が生じた時は、誰かが急に入社してくれれば助かるという気持ちは分からないことはないですが、社員が急に退職されて困っている企業さんの事も理解してあげる必要があります。他社から急に人を引き抜きして自社に入社させた企業さんでは後に同じ運命になる可能性は高いです。それに同僚に迷惑を考えず平気で急に退職する人間の人柄も慎重に考えてから採用するかどうかを決めた方がいいと思います。
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