先日、娘が市役所の保健室で1歳半健康診断を受けました。1歳半の健診については、今回が初めての体験ではありません。5-6年前も息子を受けさせた事があり、今回は2回目です。引っ越しした為に、前回の息子の一歳半の健診と今回の娘のとは違う市役所の保健室で行われましたが、2回の健診ではいくつかの共通点がありました。これらの共通点については私は少し「変」だと感じましたのでここで紹介します。
■意味のない建前の健診内容:
1歳半の健診の目的は子どもの心と体の発達を診ることでママの不安や悩みを取り除くことになっているようです。この内容自体はいいと思います。1歳半の健診の目的を否定することはできません。しかし、人数が多いせいか、市役所の保険室で行われた「診断」はいい加減だとしか言えません。ある意味で時間の無駄です。といいますと、市役所で待つ時間は勿体ないですし、保健士の話の内容も本やインターネットで検索すればすぐに出てくる内容ですし、特に市役所に行かないと分からない内容は存在していないからです。また、健診内容については、市役所の保険室での検診よりも、個別で小児科に言った方が、専門の先生にずっと細かく見てもらえるし、質問に対しても専門の先生が丁寧に教えてくれるのです。2回の一歳半の健診を通して、私が感じたのは、市役所の保険室での検診はマニュアルを踏まえて適当に行われて実用のない内容になっているものばかりです。保健士に教えてもらった内容の中には「なるほど。納得しました」というのはひとつも存在していません。
■アンパンマンや積み木が使われていて不思議!
不思議な事に、5-6年前違う市役所で行われた健診も今回の健診も、子どもの反応を確認するために、アンパンマンと積み木が使われていました。しかも、この2つの「定番道具」に対して子どもが反応しなかった場合は「子どもが正常に発達していない」 =「親がちゃんと子どもにたいして教えていない」と保険室の人は結論をだしてしまったようです。その後は保健士は一生懸命に親に対して説教を始めたのです。この一連の行動は親としての私から見れば不思議なお節介でしかないです。
確かにアンパンマンと積み木は一般のオモチャですが、100%の家にはアンパンマンと積み木があるとは限らないです。それにアンパンマンと積み木があったとしても、100%の子どもがこのつの種類のオモチャに興味があるとは限らないのも事実です。それに、一歳半の子どもは、知らない大人と子どもがいっぱい集まっていて、自分の家とは違う環境である市役所の保険室ではアンパンマンと積み木に興味があっても、反応しないのが普通であることは、普通の大人なら誰でも理解できると思います。なのに、専門のある「保健士」が理解しないのは不思議です。又、「〇〇歳までには○○内容を知らなければダメだ」という押し付けも理解しにくいです。人間って「個人差」があると言われていますが、「○○歳までは○○できないとダメ」と説明を受けた時、子どもの発達にも個人差があることを市役所の人が忘れてしまったかと私は思いました。
■外国人の親にたいして日本の価値観で押し付けするのは直ぐに辞めてほしい
日本では産後うつ病や子どもの虐待等が問題になっているのは周知のことです。しかし、日本で生活している外国人もこれらの「病気」に掛かったかといえばそうではありません。出産後の日本の親によく質問された「赤ちゃんは可愛いとおもいますか?」「子育ては幸せですか?」をもって、ベトナム人の親に聞いても意味がありません。というのも、ベトナム人の親は出産後簡単にうつ病になりません。「赤ちゃんは可愛い」「子育ては幸せ」と思わなかった場合は子どもを産まないことにしたはずです。日本にいる他の外国の親のことは知りませんが、ベトナム人の親だけは、出産後の家庭訪問は不要だです。言っておきますが、「郷に入っては郷に従え」というのは私自身も理解しております。但し、無意味で無駄に繋がる「郷に従う」は辞めておいた方がいいです。
■結論の代わりに言いたい事
日本にはたくさんの外国人が入っていてこれからも増加しています。外国人は日本のことを勉強しなければならいのは当然です。しかし、日本人も外国人の事を理解する必要があります。又、日本は時代遅れとなった色々な制度を更新しなければ、さらに時代遅れとなり、発展に支障がでてくる恐れがあります。日本人が外国人(特にアジア人)を上からの目線で見たり、「日本の価値は世界一番いい」と考えたりして自慢している時代はもう終わったと思います。これから日本人も色々な価値観を受け入れしなければなりません。
子どもの健診については、もう少し意味のある内容に変更しなければ時間の無駄で終わってしまいます。市役所の保険室で集団検診を辞めて各自で小児科に行って健診する体制に変えた方がいいと私が思っております。