コロナ禍の中外国人による事件が増えて来ました。マスメディアも積極的にこれらの問題に関わることを伝えようとした動きが見えます。「弱者が優先される」という心理が動いたかどうかわかりませんが、外国人労働の大変さ、苦しさを強調されたニュースが沢山流れて来ました。一方、雇用側(受け入れ先)である企業さんの大変さを触れるニュースは殆ど出て来ません。又、「奴隷」「低賃金」等といったキーワードが目立ち、外国人労働者が被害者で受け入れの企業さんが加害者であるかの様にニュースが流れています。その結果として、受け入れの企業さんが悪いと思っている人は多くなって来たと思います。
今回は外国人を受け入れている企業さんは皆悪いのか?そして、企業さん側には大変さがないのか?の2点について、考えてみたいと思います。
まず、外国人を受け入れている企業さんは皆が悪いのかについてのことですが、結論から言いますと、そうではありません。中には悪徳な企業もあることは否定できませんが、多くの企業さんは法律の最低ラインを守っている普通の企業です。勿論、職種や環境や方針等が違う為、外国人に対する取り扱いも異なっています。又、経営者の考え方も異なっているし相性もある為、感情的な基準を踏まえて、「良い」「悪い」と判断するのは合理的ではありません。なので、法律の最低ラインを判断基準とした方がいいです。この点に於いては殆どの企業さんはクリアーしています。というのも、外国人を雇用する為に、関係の法律に従わなければ、受け入れやその更新はできないからです。
次には受け入れ企業さんの苦労と大変さについてですが、実は企業さん側にもいろいろな苦しみがあるのです。
ニュースに出てきた外国人労働者の給料が月7万円という内容を見て「外人を低賃金で使ってもうなった」と思う人がいると思います。確かに金額のみを見て日本人の給料と比較したらその様な判断となります。しかし、蓋を開けてみれば、全く違う事実が出てきます。日本人の雇用と違って外国人を雇用する時、本人に払う給料以外に企業さんは教育費、管理費、通訳費等を払わなければなりません。又、雇用している外国人労働者の私生活に対する保証責任も負わないといけません。例えば夜中日本人従業員が自宅のマンションで近所の人を殴った場合社長は呼ばれないはずです。しかし、外国人従業員が社宅の部屋の中で高い声でお話しするだけで、社長を警察に呼ばれます。又、外国人従業員が風邪をひいて病院に連れて行くのも会社.社長の「仕事」なのです。これらの「苦労」をお金に換算すれば決して安くはないです。
外国人を雇用する場合のリスクは他にもあります。それは考え方が違う為に起こる問題です。急に消えたり仕事における手抜きしたりする傾向は日本人よりも外国人の方が強いです。よって、会社はこれに対する対策を常に考えなければならないのです。当然ですが、金.時間も必要です。
ぶっちゃけ言いますと、日本人の社長さんの多くは、外国人を安く使う為に受け入れたくないはずです。ただし、日本人が来てくない為、仕方がないで、苦労して、外個人を受け入れているだけです。費用の面で見て日本人雇用よりも払った外国人を雇っている企業さんもあります。
日本のマスメディアには、企業さんのこともお伝え頂きたいのです。
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