新型コロナの影響で日本国内企業さんんに勤めている一部のベトナム人の中ではある動きが始まった気がしていますので、それについて少しお話ししたいと思います。その「ある動き」とは、転職できる在留資格を持っている技術者や留学生の転職なのです。
ベトナム人がよく転職しているので、今彼らの転職について話してもノンセンだろうと思う方もいるかと思います。確かに、ベトナム人はよく転職しています。しかし、新型コロナの影響で転職するベトナム人が増えたのは事実なのです。今回は転職しようとしているベトナム人が急に増えた原因と企業さんが取った方がいい対策について考えてみたいと思います。
➀「新型コロナで仕事を見つけることが出来ないでしょう」:新型コロナの影響で仕事が減ったり、営業時間が短縮されたりして破綻してしまう企業が増えている中、上記の考え方を持っている経営者が多いと思います。それで新型コロナの流行が始まりベトナム人の従業員が転職して行けないと考え、その転職防止対策は何もしませんでした。確かに、新型コロナが発生した時は、ベトナム人従業員は辞めていこうとしなかったです。解雇された子は、一生懸命会社に残りたいと訴え続けました。
➁緊急事態宣言の影響が大きかった:緊急事態宣言が出されて、海外からの入国が中止されて、ベトナム人の新規入国はほぼゼロとなり、多くの企業さんでは人材不足が生じてしまいました。
③派遣業者の出番:人材不足の企業さんは派遣業者に依頼するしか他方法はありません。派遣業者は、まず新型コロナの影響で仕事を失ったベトナム人を集めて派遣します。それでも人数が足りない為に、仕事を持っているベトナム人を派遣業者は引き抜きするようにしました。
この派遣業者による引き抜きはベトナム人の転職を加速させました。元々転職する必要がなく、転職をしようともしていないベトナム人の中に、派遣業者が提示した待遇の魅力で転職すると決めた人も多いと思います。人材が引き抜かれた中小企業さんは、大変な状況に追い込まれています。
新型コロナ感染が拡大している為、この引き抜きも激しくなっています。
➃どうすれば、対策できるの?結論から言いますと、完璧な対策は不可能です。ベトナム人は待遇のいいところがあれば直ぐに転職してしまう傾向ですので、派遣業者よりもいい待遇を与えるしかないですね。しかし、これは現実的な方法ではないです。というのも派遣業者が出した待遇は低くないからです。又 ベトナム人の待遇をよくする場合、日本人の待遇もよくしなければなりません。コロナ禍中における大きな支出は不可能だと言えます。
その故、ベトナム人の従業員がいつでも退職する可能性があると経営者は覚悟して対策を考える必要があります。全員の退職を止めるのは難しいですが、大切な人人材だけを絞って待遇をよくしたりして対策するのは可能だと思います。
又、思いきってベトナム人雇用を辞めて新型コロナで仕事を無くした日本人を採用する方法もあります。経営者の考え方次第で色々な可能性はあります。
結論となりますが、新型コロナの影響でベトナム人の従業員はいつでも引き抜かれる可能性があると覚悟して、そうなった場合はどうするかを早く決めておかなければなりません。現段階でも「未だ」だったら、直ぐに手を打った方がいいと思われます。