情報収集のために、時々日本の教育についての本やニュースを読んでいます。又、テレビに出てくる教育についての番組も見るようにしています。今まで印象に残っているのは、教員不足や校内暴力(いじめ)問題等です。なぜかいじめ問題についてのニュース等を見た後は「学校がちゃんと対応していないから問題になっている」ような学校側の責任が一方的に協調されている気がします。繰り返してこのようなニュースを見て私も「そうだ。学校が悪いんだ」と思ってしまったこともあります。
しかし、今年度息子が小学校に上がった為に、私も日本の教育現場である小学校と実際に接する機会を得ました。それに、最近息子がちょっといじめを受けたために、私も(被害者側の)「当事者」になってしまって、それで、上記の自分の認識である「そうだ。学校が悪いんだ」というのは誤解であることが分かってきました。
確かに、ニュースだけを見れば、「学校が悪い」ことが伝わります。しかし、日本社会の中における学校の地位や学校権限等を調べて見れば、「学校側にすべて責任があること」が誤認だと分かります。というのも、学校側にはそれほど権限がなく何かあれば、いつでもすぐに訴えられるからです。日本では、親が教育のために学校に子供を預けていますが、教育権限を学校に与えていないのです。それに子供の教育を学校に任せきりする考え方も強すぎると思います。何かあれば「学校にはしっかりと対応してもらわなければなりません」と親は言い出します。しかし、学校が自分の子どもに対して躾のために何等かの強固な対策を取った場合は「暴力だ」「言葉暴力だ」等で親は訴える準備を進めていきます。それに、家における教育の大切さを忘れてしまった気がします。家では教育を無視したら、いくら学校に対して「しっかり対応してもらう」と要求しても、学校がしっかり対応できるわけではありません。
又、話は脱線するかもしれませんが、自分が生んだ子供なのに、自分で教育しようとはしないですべてを学校に任せきりするという考え方はお間違いなのです。子供にいじめの問題等があった場合、その解決のすべてを学校側に押し付けるのも可笑しいです。子どもの教育は家庭と学校からなっていると思いますので、保護者と学校との協力がなければ解決はできないです。
「学校に責任がある」「学校のせいだ」「学校側の対応が悪いんだ」と文句を言う前に、自分が生んだ子供に対して家庭でどれ位教育を行ってきたかを一度考えた方がいいと思います。家庭における教育を無視している親には、学校に対して文句をいう資格をもっていないのです。それに、学校側にはどれ位の権限があるのかを把握しなければ、学校に対するクレームする資格もありません。
勿論、学校側の対応に問題がある場合もあることを否定するつもりではありません。しかし、多くの場合は保護者の方に問題があるのも事実です。又、学校側もそれなりの事情があるので、保護者はその事情を理解してあげる必要があります。
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