4日前に、「外国人実習生制度の見直しの為に有識者会議が設置されて、年内には初会合される」とマスメディアが情報を流していました。関連のニュースを読んでみた結果、この会議では技能実習生制度の問題がたくさん取り上げられる予定だそうです。例えば、技能実習生の失踪や低賃金の問題等です。又、制度の建前と本音の矛盾を解消しようという呼びかけも出てきました。それに、技能実習生制度を廃止して特定技能制度のみを残しようという意見もでてきたようです。本制度を改善するという目的自体はいいのですが、制度の名前を消したり、廃止したりする「見せかけ」の改革ではなく、抜本的な改革が必要だ私が思っています。
今回の会議にでは下記のことを議論してほしいです。
①見せかけの改革は辞めるべき:
制度を廃止すると言いながら、名前を変えるだけでは意味がありません。技能実習生制度を廃止し、特定技能制度に一本化する議論が行われるようです。私から見れば、両方の制度は建前上の名前が違いますが、本質は「外国人労働者の受け入れ」という所が一緒です。なので、今回は「外国人の受け入りの見直し」にした方がいいです。つまり、本質を考えて問題を解決していくことになります。
②外国人の受け入れに関して議論した場合は、次の話題を考えてもらいたいです。
+受け入れ基準:
誰でもどんな人でもいいから、たくさん受け入れるようにするという現在のやり方ではダメです。明白な受け入れ基準が必要です。例えば、日本語レベルや日本生活に関する知識の試験に合格した者しかうけいれない事にすればいいと思います。
+よい管理体制を作ること:
現在も管理団体が存在していますが、これらの管理団体には本当に管理できる人材がいるかをちゃんと確認する必要があります。実習生を管理している組合さんなのに、ちゃんとできる通訳がいないところも存在しています。中には名義貸しで動いている所もあります。
+日本の国内の問題と海外の問題を分けて考えて、外国人の「感情論」を冷静に聞くこと:
「外国人の失踪問題が借金を負っているからだ」や「手当(給料)が安い為に失踪した」等といったことを強調して、「外国人が可愛そうだ」という印象を描いているニュースが結構存在しています。これに同感している方も多くいます。しかし、冷静に考えて見れば事実は違います。まず、借金を負っている為に、失踪が発生しいる話ですが、ベトナム人の実習生は昔(最初頃)保証金なしで日本に来て、たくさん失踪したので、失踪防止対策の為に保証金が生まれました。又、借金があったとしてもこれは本国における外国人の問題です。日本政府(日本側)が手を出す問題ではありません。次に、「仕事がなくなった」といういいわけですが、殆どの場合は仕事がなくなったわけではなく、もっと楽な仕事をしたい為に失踪したのです。この場合は、受け入れ企業さんも被害者になっています。
このように、冷静に考えてものごとを理解しなければ、問題解決はできません。
感情に流されてはいけません。❕
+差別はダメですが、区別は必要:
何でも間でも「人権」&「平等」を持ち出して言い訳するのは辞めた方がいいです。人権と平等は大事ですが、外国人と日本人とは違う所があることを理解して、違う決まりを作る必要があります。そうでなければ、外国人になめられてしまいます。
+受け入れ企業さんが被害者になった場合も少なくない事実:
「外国人の実習生が被害者になっていることだけ」をマスメディアが強調していて、社会全体でそれが「正論」だと誤解しているようですが、実際の現場では、受け入れ先である企業さんも被害者になっています。特に真面目な企業さんの方が被害者になりやすいです。この辺も視野に入れて議論してほしいです。
今回は取り合えずこの辺で終わりにします。ご意見等がある方は、お問合わせページからご連絡ください!