最近、私用でちょっと忙しくなっていますが、すきま時間を活用して色々な本を平行して読んでいます。その一冊は『MMTによる令和「新」経済論: 現代貨幣理論の真実』です。この本は、貨幣と日本経済についてとても分かりやすく書かれています。久しぶり本を紹介しておりませんので、今回この本を少し紹介します。
「日本政府の借金は○○兆円」、「国民1人当たりの借金は約○○万円」、「財政破綻」等のことがよくニュースに出ていて、不安になっている人も少なくありません。財政破綻になったらどうしようと悩んでいる人もいれば、現在の借金を次の世代に負ってもらうのも悪いと考えている方もいます。どうにかして政府に借金を減らして行けなければならないと皆さんは考えていると思います。それで、日本政府は増税しながら、支出を抑えて、発行する国債を減らして、政府の財政を黒字にしようとしています。個人のレベルで考えれば、確かに節約しながら、収入を増やして行けば、財産は増えますので、増税対策に賛成する人が多いと思われています。
しかし、この本を読めば今までの財政破綻論の情報はデマ(嘘)であることが分かります。実は日本政府の借金が円建てで、日本は自国貨幣発行権を持っている為、財政破綻があり得ないと著者が主張しています。又景気をよくする為には、インフラ率4%が上限で国債発行を通して金(円)を出した方がいいとも提案されています。
日本では、不景気が続いて、20年間 GDP成長率がマイナスになっている原因は、政府がお金を出していないとも断言さています。よく考えれば、確かにその通りです。必要な金が出回っていない為に景気が悪くなってしまいます。社会全体が元気を無くしてしまう状況に置かれています。
もう一つの面白い主張があります。それは 政府の赤字が国民の黒字であることです。細かいことはさておきますが、これも確かにその通りです。なので、政府が赤字になった部と同じで国民が黒字となり、景気よくなるのです。
経済に興味のある方、特に経済学専攻の学生の方は、一度読んで見てください。